解決事例
深夜に歩行中、後方から車にはねられ死亡した事例
1.事故状況
Aさんが深夜に道路を歩行中、後方から来た車が衝突しAさんは跳ね飛ばされました。車はそのまま走り去り、Aさんは死亡した状態で発見されました。
2.相談のきっかけ
加害者は轢き逃げ死亡事故で起訴され、懲役刑となりました。刑事裁判が終わったので息子のBさんは今後の相手側保険会社との示談交渉について当事務所に相談に来られました。
弁護士はBさんと面談し、示談交渉についてBさんにアドバイスをしました。Bさんは弁護士の話を聞いて、とりあえず自分で交渉してみようと判断されました。
Bさんは相手側保険会社と交渉し、先方から示談案が示されました。Bさんにとってはこの示談案は妥当かどうかの判断がし難く、再度当事務所の弁護士に相談されて、以降の示談交渉を弁護士に委任されました。
3.弁護士の活動
弁護士は相手方保険会社に連絡し、事故状況図、診療記録、刑事記録などの関係書類一式の送付を依頼しました。
4.弁護士関与の成果
弁護士は関係書類を精査し、弁護士は相手側保険会社と示談交渉を行いました。特に事故がひき逃げで悪質であること、Aさんが道路脇に長時間放置された後死亡したことに遺族が精神的に著しいショックを受けたことなどを考慮に含めた慰謝料を提示しました。
弁護士の交渉の結果、Aさんは当初の相手側保険会社の提示額より、約1000万円増額した金額で示談して納得することができました。
損害賠償金額の内訳
相手方保険会社提示額 | 示談による金額 | |
治療費、交通費等 | 7万円 | 7万円 |
葬儀費用 | 100万円 | 150万円 |
死亡逸失利益 | 685万円 | 680万円 |
死亡慰謝料 | 1800万円 | 2763万円 |
合計 | 2592万円 | 3600万円 |
5.弁護士の所感
身内がひき逃げによる死亡事故に遭った場合、遺族としてはやり場のない怒りや悲しみの感情が強く、自分たちで相手側保険会社との示談交渉をするのは大きなストレスがあります。
特に死亡慰謝料について交渉する場合などは、身内の死を金銭に置き換えるような気持になるかもしれません。
このようなストレスの多い示談交渉は、プロとして冷静な判断のできる弁護士に委任するのが良いのではないかと思います。
弁護士は遺族の対場に立ちながらも感情にとらわれず、事実関係や法律や実際の事件の判例などから妥当な金額を導き出して交渉することができます。
当事者が感情的になりがちな示談交渉は、弁護士に委任されるのがお勧めです。
高の原法律事務所
所長 坪田 園子
代表弁護士である坪田園子は、「顔の見える関係」を何より大切にしております。依頼者とは、必ず直接お会いして、お話をじっくりとお伺いしたうえで事件をお受けしております。奈良の高の原という奈良の郊外で、地域密着の依頼者対応をモットーとしております。最初は不安な顔で相談に来られた方も、無事に解決した後は、笑顔になって帰られます。一人でも多くの方の笑顔が見られるように精進致します。ぜひお気軽にご相談をくださいね。