解決事例
12級の後遺障害を事前認定された後の示談交渉を弁護士が行い、損害賠償金を143万円アップさせた事例
1.事故状況
Aさんが自転車に乗って青信号で交差点を渡っていた時、対向方向から右折してきた車に衝突されました。
この事故で、Aさんは転倒し頭部や両足に打撲傷を負いました。Aさんは救急搬送され、頭部にくも膜下出血が認められため入院し、3週間の治療の後退院し1年弱の通院治療で症状固定しました。
加害者側保険会社による後遺障害認定の事前申請で、Aさんの後遺障害は12級と認定されました。
2.相談のきっかけ
加害者側保険会社から損害賠償金の提示がありましたが、Aさんは高齢のため提示金額が妥当かどうかの判断がつかず、Aさんの御家族の方が当事務所のホームページを見て相談に来られました。
弁護士と相談の後、Aさんのご家族は加害者側保険会社との示談交渉を弁護士に依頼されました。
3.弁護士の活動
弁護士は加害者側保険会社の担当者に連絡を取り、事故に関する書類一式を請求しました。
事故やAさんの後遺障害の状況を確認し、弁護士は加害者側保険会社との示談交渉を行いました。
4.弁護士関与の成果
Aさんは高齢で無職なので、休業補償や逸失利益に対する損害賠償はなく、入通院慰謝料と後遺障害慰謝料についての交渉になりました。
入通院慰謝料と後遺障害慰謝料で双方の主張が大きく異なりましたが、弁護士は粘り強く交渉して金額の大幅アップを認めさせました。
損害賠償金は総額で143万円アップとなり、治療費、交通費を除いた手取り金額は52%のアップとなりました。
損害賠償金の内訳
加害者側保険会社提示額 | 和解額 | |
治療費、交通費等 | 181万円 | 181万円 |
入通院慰謝料 | 50万円 | 127万円 |
後遺障害慰謝料(12級) | 224万円 (77%) | 290万円 |
合計 | 455万円 | 598万円 |
5.弁護士の所感
加害者側保険会社は、交渉による和解の場合に後遺障害慰謝料については、裁判基準の50~60%程度の金額を提示することがよくあります。しかしこのようなやり方では、後遺障害の程度が重く後遺障害慰謝料の金額が大きいほど、裁判基準の金額との差は大きくなります。
通常、被害者やその家族は示談交渉について慣れていませんが、示談交渉を弁護士に委任することにより、被害者の損害に対する妥当な損害賠償金を加害者側保険会社に支払わせることができます。
弁護士は、経験した多くの事例から、要求すべき妥当な損害賠償金額を算定し、加害者側保険会社と交渉して、被害者が満足できる結果を求めます。
高の原法律事務所
所長 坪田 園子
代表弁護士である坪田園子は、「顔の見える関係」を何より大切にしております。依頼者とは、必ず直接お会いして、お話をじっくりとお伺いしたうえで事件をお受けしております。奈良の高の原という奈良の郊外で、地域密着の依頼者対応をモットーとしております。最初は不安な顔で相談に来られた方も、無事に解決した後は、笑顔になって帰られます。一人でも多くの方の笑顔が見られるように精進致します。ぜひお気軽にご相談をくださいね。