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解決事例

自転車で交差点を走行中、車に衝突されむち打ちや腰椎捻挫の怪我を負い、休業損害や慰謝料を得た事例

1.事故状況

30代の男性が、自転車でT字路の交差点を直進していたところ、左側車線からT字路を左折しようとした車に衝突されました。車は一旦停止の標識を無視して交差点に進入し、危険を察知して停止していた被害者の自転車の前輪に衝突し、被害者は転倒しました。
被害者は病院で頚椎捻挫、腰椎捻挫、全身打撲傷と診断され、4ヶ月近くの通院による治療を余儀なくされました。

2.相談のきっかけ

被害者は、インターネットで当事務所を知られ、事故から1週間後に相談に来られました。被害者は自分は無過失であると確信しているにも拘わらず、加害者側の保険会社が過失割合を10:90と考えていることに不安を持っておられました。停止している自転車に、一旦停止を怠った車が衝突したのですから、そのように考えられて当然です。
保険会社との交渉には、専門家に頼んだ方がよいと判断し、弁護士に加害者側の保険会社との交渉を依頼されました。

3.弁護士の活動

事故から約1ヶ月後に、被害者から弁護士に、警察での供述調書について問い合わせがありました。調書の内容に自分の言ったことを反映していない箇所があり、自分にも注意が足らなかった所があるようにとられるかも知れないと心配されていました。
弁護士は、警察での聴取に対する注意事項をアドバイスしました。被害者は、その後の聴取で、自分の主張をしっかりと述べ、加害車両が一旦停止義務を怠ったこと、右方確認を怠ったこと、スピードが速かったことを供述調書に記載して貰いました。
弁護士は加害者側保険会社を通じ、診療記録、診療報酬明細書、診断書を取り寄せるとともに、事故の実況見分調書を入手し、症状固定後に加害者側保険会社に損害賠償請求をしました。

4.弁護士関与の成果

弁護士が被害者にアドバイスしたことにより、実況見分調書には被害者の言い分がきちんと記述されていました。弁護士は被害者に過失はないとして、相手側保険会社に損害賠償を請求し、保険会社との交渉の結果、過失割合は5:95で決着しました。
損害賠償金は総額で114万円となりました。

損害賠償金額の内訳は
治療費、交通費等       31万円
休業損害           20万円
慰謝料      入院、通院 63万円
(金額は過失相殺前)

5.弁護士の所感

事故の実況見分調書作成時には、被害者も動転していることも多く、なかなか自分の言い分を主張できないものです。
供述調書を作成する警察官に、どのように対応するのか初めての場合よく分かりません。弁護士は、どのようなことをきちんと主張すべきかをアドバイスできます。供述調書がその後の示談交渉や損害賠償請求の裁判で重要なポイントになることがありますので、この時点での発言は大事です。
今回、被害者は供述調書にきちんと自分の主張を記載できたことで、後で後悔するようなことがなくなりました。これは、事故にあって気分が滅入りがちになる時に、後々悔やむようなことがあると、精神的なダメージが大きくなります。被害者でありながら、自分を責めることもあり、事故の二次被害が発生してしまいます。
今回のように比較的被害が小さい事故の場合、弁護士に依頼したときの費用とそれによる利益を考えると、弁護士に依頼すべきかどうかを悩まねばなりません。自動車保険で弁護士特約を付けていると、まず費用のことは悩まずに弁護士に依頼できます。加害者側との交渉の煩わしさやストレスを考えると、この特約は付けておく価値があると思います。この特約を利用しても、保険の等級が落ちたり、保険金のアップにはなりません。
また、弁護士には事故後できるだけ早い段階で相談されることがお勧めです。弁護士に依頼した時点から、すべての交渉は弁護士が代行するので、被害者は治療に専念できます。

弁護士 坪田 園子

高の原法律事務所

所長 坪田 園子

代表弁護士である坪田園子は、「顔の見える関係」を何より大切にしております。依頼者とは、必ず直接お会いして、お話をじっくりとお伺いしたうえで事件をお受けしております。奈良の高の原という奈良の郊外で、地域密着の依頼者対応をモットーとしております。最初は不安な顔で相談に来られた方も、無事に解決した後は、笑顔になって帰られます。一人でも多くの方の笑顔が見られるように精進致します。ぜひお気軽にご相談をくださいね。

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