解決事例
保険会社の事前認定で後遺障害12級となり、保険会社との示談交渉を委任され要望を実現した事例
1.事故状況
Aさんがバイクで黄色点滅の交差点へ進入したところ、赤点滅の右側から進入してきた車と出合い頭に衝突しました。
この事故で、Aさんは両手、頭部、頚椎に傷害を負いました。特にTFCC損傷(三角繊維軟骨複合体損傷)と呼ばれる左手関節の機能障害が著しい状態でした。
Aさんは5か月に渡り通院治療を受け、症状固定となりました。加害者側保険会社は、自賠責調査事務所への後遺障害認定の事前認定申請を行い、Aさんの後遺症は12級と認定されました。
2.相談のきっかけ
後遺障害等級認定後、加害者側保険会社はAさんに損害賠償金の提示を行いましたが、Aさんとしては納得できる金額ではありませんでした。
Aさんは当事務所のホームページを見て事務所を訪問され、弁護士と面談の後、今後の加害者側保険会社との示談交渉を弁護士に委任されました。
3.弁護士の活動
弁護士は加害者側保険会社から、事故の記録、診療記録、診断書、後遺障害事前認定の記録等の写しを入手し、提示された示談金額を精査しました。
弁護士は妥当と思われる損害賠償金額を算定し、加害者側保険会社との示談交渉を行いました。
4.弁護士関与の成果
損害賠償金の内訳
保険会社提示額 | 和解案 | |
治療費、交通費等 | 28万円 | 28万円 |
入通院慰謝料 | 12万円 | 59万円 |
後遺障害慰謝料(12級) | 224万円 | 280万円 |
過失相殺 | - 55万円(15%) | |
合計 | 264万円 | 312万円 |
5.弁護士の所感
加害者側保険会社は示談交渉を早く終わらせるために、敢えて過失相殺に触れずに、低い自賠責基準で損害賠償金額を提示することもあります。
しかし、弁護士が基準に従い計算すると、必ずしも加害者側保険会社の提示額が被害者にとって有利とは限りません。
今回も、金額的には48万円のアップとなり、Aさんも納得して和解に応じることができました。
加害者側保険会社が提示する損害賠償金額が妥当かどうかは専門的な知識を持つ弁護士であればすぐ判断できます。
加害側保険会社のペースに乗せられ、急いで示談に応じることなく、まずは専門家である弁護士のアドバイスを受けられることをお薦めします。
高の原法律事務所
所長 坪田 園子
代表弁護士である坪田園子は、「顔の見える関係」を何より大切にしております。依頼者とは、必ず直接お会いして、お話をじっくりとお伺いしたうえで事件をお受けしております。奈良の高の原という奈良の郊外で、地域密着の依頼者対応をモットーとしております。最初は不安な顔で相談に来られた方も、無事に解決した後は、笑顔になって帰られます。一人でも多くの方の笑顔が見られるように精進致します。ぜひお気軽にご相談をくださいね。