解決事例
高速道路の渋滞で停車したところに追突され、頭部外傷、頚椎挫傷、両肩関節挫傷を負った例
1.事故状況
Aさんが助手席に乗った車が、高速道路を走行中に渋滞してきたので停止したところ、4台後ろの車が停止しきれずに追突しました。Aさんの車は、この玉突き事故で追突され、Aさんはこの事故で、頭部外傷、頚椎挫傷、両肩関節挫傷の怪我を負いました。Aさんは事故の後4か月半に渡り通院して治療を余儀なくされました。
2.相談のきっかけ
症状固定後、加害者側の保険会社から示談金額の提示がされました。事故の際に運転していて負傷した夫の示談はすでに成立していましたが、Aさんの治療期間の方が長いにもかかわらず、提示された金額が少ないのに疑問を持たれました。
Aさんは、知り合いに紹介されて、当事務所に相談に来られました。Aさんは弁護士の相談された後、今後の対応を弁護士に委任されました。
3.弁護士の活動
弁護士は、加害者側保険会社に事故証明書や被害者の診療記録を請求して取り寄せました。診療記録を分析して、加害者側保険会社との交渉の資料を作成しました。
4.弁護士関与の成果
弁護士は、Aさんの診療記録から通院実日数を割り出し、裁判基準で通院慰謝料を計算し加害者側保険会社の了解を取りました。
Aさんはパート社員でしたが、主婦の身分を前提にして休業損害算定の年収として全女性平均の金額を採用しました。その結果、損害賠償額は、当初提示された金額より大幅にアップしました。
損害賠償金額の内訳は
治療費、交通費等 | 95万円 |
休業損害 | 74万円 |
通院慰謝料 | 73万円 |
小計 | 242万円 |
5.弁護士の所感
Aさんのように、加害者側保険会社との示談交渉で、一方的に損害賠償金額を提示され、自分の実感として非常に安いと思いながらも、妥当な金額がわからなくて判断に迷われる場合もよくあります。
損害賠償額算定には裏付けとなる基準が存在します。但し、基準には保険会社独自のものもありますので注意が必要です。弁護士が扱う場合は、裁判基準の数値を使って損害賠償額を算定し保険会社と交渉します。
Aさんも、算定の基準を弁護士から説明され、納得して示談に応じることができました。
一般的に、弁護士に交渉を委任した場合、最初に保険会社が提示してきた金額より大幅にアップすることが多いのです。
任意保険の弁護士特約を付けておられる場合は、迷わず最初から弁護士に相談されることが、精神的にも金額的にも結果としてお勧めです。
高の原法律事務所
所長 坪田 園子
代表弁護士である坪田園子は、「顔の見える関係」を何より大切にしております。依頼者とは、必ず直接お会いして、お話をじっくりとお伺いしたうえで事件をお受けしております。奈良の高の原という奈良の郊外で、地域密着の依頼者対応をモットーとしております。最初は不安な顔で相談に来られた方も、無事に解決した後は、笑顔になって帰られます。一人でも多くの方の笑顔が見られるように精進致します。ぜひお気軽にご相談をくださいね。