状況別【慰謝料等の金額提示があった方】
5 示談交渉をする場合
示談交渉が始まると、相手保険会社から、賠償額の提示がされます。「治療費」「交通費」「慰謝料」についてそれぞれの金額が算出されます。後遺障害の等級がついている被害者については、「逸失利益」「後遺障害慰謝料」も提示されます。保険会社は、治療費などの既払い金を差し引いた最終支払額を提示してきます。
任意保険会社は、通常は非常に低い基準で賠償額を提示してきます。自賠責基準と同程度の金額しか提示してこないこともあります。被害者としては、保険会社の提示額をアップさせるために、交渉を行う必要があります。
交渉の結果、示談が成立すれば、ようやく被害者に損害賠償額の支払がされます。示談が成立して書面を交わすと、通常は1週間程度で保険会社から示談金が振り込まれます。事故発生時から最終的な示談金の支払までは、半年近くはかかり、治療期間が長い場合は、1年以上かかる場合もあります。
弁護士に依頼した場合
弁護士は裁判基準での金額交渉を行います。弁護士がつくと、相手保険会社は被害者本人への提示額よりも賠償額をアップしてきます。弁護士は任意保険会社と交渉を繰り返すことにより、被害者が多くの賠償金を取得できるようにします。被害者はできるだけ多くの金銭賠償を受けることで、交通事故で受けた精神的な苦痛を和らげます。